依然として夜中のかゆみは収まらず、ひっかくとフケのような皮膚片が落ちる乾燥状態でしたが、普通の肌色を保ち、ひどい炎症や吹き出す汁はなくなっていたので、このまま治っていくだろうと気楽に過ごしていました。
しかし10/9の夜、いつものように湯船に入らず、シャワーだけで風呂から出ると、なんだか普段より脚がかゆく、奥の方から湧き上がるような何ともいえない違和感を感じます。これはいつもと違うな、と思いながら保冷剤を脚にあて、かゆみを鎮静化させて床につきました。
すると夜中に尋常でないかゆみを発症。半分寝ているため、無意識に容赦なくひっかきます。すると翌朝、まさかの大噴火状態。昨日まではカサカサした乾燥状態だったのに一夜にして皮膚は真っ赤に腫れ、毛穴という毛穴から汁が吹き出しています。
「何だこりゃ〜」とびっくりしつつ、アンチステロイドの皮膚科医師が書いた本を読み返すと、「よくなったあとに激悪化することがあるが、それは一時的なもの」という記載がありました。ダンナに見せると「あ〜そういうのあった、あった。奥の奥に潜んでいた炎症が出てきただけだから汁を出し切れば大丈夫だよ」と余裕の顔。
かなりよくなっていたのでそのまま治ると思っていただけに、またふりだしに戻ったようでかなりのショックでしたが、隠れていた毒が出てきた証拠だな、と腹をくくり、外用薬は何もつけず、しばらくやめていた竹ガーゼで保護して過ごしました。
すると、驚きのスピードで皮膚が変化。
9/28 このまま治ると気楽だったころ
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10/10 突然の大噴火
1日目:褐色の水分が吹き出す。写真のシミがそれ。とにかくかゆいのでひっかきまくる。
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2日目:大出血。不思議と痛みはゼロ。
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3日目:出血が止まり、固まりはじめる。
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4日目:出血部が薄いカサブタ化
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5日目:カサブタが厚くなり、黒茶色に
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6日目:カサブタが剥がれはじめる
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7日目:カサブタがどんどん剥がれる
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8日目:カサブタが剥がれ、赤黒い肌が出現
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9日目:肌の色が落ち着く
大噴火から10日目には乾燥状態の赤黒い肌に戻り、激しい症状はなくなりました。
ちょうど大噴火の4日目の10/13に通院でしたので、先生に報告すると「毒がでたかな」とおっしゃって、また激しい症状だった頃の処方6種類61gに戻されました。
先生に「漢方って毒を出すから、こういう大噴火があるのは順調に治っている証拠ですよね」と質問すると「本来は出さないようにうまく処方するのがよいのですが、出てしまうことがあります。毒が出ないと治らないので出たことは悪いことではないです」とのこと。しかし「ここからもとの健康な肌になるまでが時間がかかる」とも言われました。もう漢方を飲み始めて5ヶ月たち、完全に習慣になっていましたし、アトピー以外もどんどん改善されているので、「先生、完治するまで頑張りますからよろしくお願いします」と伝えました。先生は初診から変わらず「お大事に」とおっしゃって、席を立ち、自らドアを開けて私を見送ってくださいました。