アトピー完治までの回顧日記

ステロイド一切不使用。

2022/9〜 体調により漢方薬を飲み分け

8月下旬に爆発したアトピーは、治っていなかった右足のほか、もう2年以上前に治ったと思った両耳や今まで出たことのなかった顔面にもブツブツや汁噴火が現れました。

当初、動揺しましたが、顔のブツブツは約1週間、両耳は約1ヶ月でもとの肌に戻り、右足も9月までは拡大噴火を続けていましたが、10月に入ると乾燥しだし、何度もカサブタと軽度の汁噴出を繰り返すもどんどん落ち着いていき、11月には見違えるほどよくなりました。

漢方クリニックには変わらず毎月通院。

爆発後にはじめて通院した9月に「先生の予想されたとおり、やっぱり爆発しました。身体にこもった熱を取り除く処方と体力(治癒力)を底上げする処方を1日おきに飲むご指示でしたが、爆発後には身体にこもった熱を取り除く処方だけを飲んだほうがいいと思ってそうしていました。先生に相談せずに自己判断してしまいすみません」と伝えると、うんうん、とうなずきながら、「もうご自分の状態に何がよいかわかっているでしょうから問題ないですよ」とのことでした。そしてやはり拡大期だった9月の処方は身体の熱を取り除く処方のみとなりました。

翌月10月の通院時には汁噴出はほぼなくなり乾燥化して、順調に治ってきたことを伝えましたが先生は「まだ身体のなかに熱がこもっているので、熱を取り除く処方だけにしましょうか」とのこと。

しかし経験上、熱を取り除く処方だけを飲んでいると、これからの冬に皮膚が冬眠したかのように良くも悪くもならない小康状態になります。小康状態になるとかゆみや痛みが減るので楽ですが、それは治癒力が働いていない証拠。かゆみや痛みはもちろん嫌ですが、治るために必要なので我慢できます。それよりも私は小康状態が一番嫌だったので、体力(治癒力)をあげてくれる処方も復活させたいと伝え、先生に「1日おきじゃなくて、例えば3〜4日に一度は体力アップの処方を飲むというのはどうでしょうか?もしそれでまた悪化したら熱を取り除く処方だけ飲むようにします」と相談しました。すると「ご自身の状態もわかっているし、3〜4日に一度程度なら大丈夫でしょう」とおっしゃっていただき、2種類の漢方処方を復活してくれました。

この2種類の漢方処方は先生が「混ぜて飲むとお互いの薬効を打ち消して効果がなくなる」と言っていた通り、本当に性質が真逆のようで、熱をとる処方は爆発期の炎症がひどいときにはよいのですが、乾燥期に入ってくると患部が良くも悪くもならない停滞状態になります。逆に体力をあげる処方を爆発期に飲むと、かゆみのレベルが2〜3段あがってしまいます。なので、患部の状態にあわせて飲み分けるのがとても大事。

この2種類の処方になってからもう半年くらい経っていましたので、体調にあわせて飲み分けることができるようになってきました。そしてこの飲み分けをすることで自分の体調も把握できます。

同じくアトピー漢方薬で完治させた旦那さんの主治医が口癖のように言っていたという「薬や医者が病を治すんじゃないんやで。自分がお医者さんなんや。漢方薬は自分で治す力を助けるだけや」という言葉を思い出します。自分の身体を把握し、余分なら取り除く、不足状態なら補充する、これが漢方の基本だな~っとしみじみと思います。

この時点で先生にはもう2年4ヶ月診てもらっています。漢方を飲んでからアトピーは爆発と治癒を繰り返してきましたが、明らかに完治に近づいていることが実感できます。特に今回の大爆発は今までの爆発よりも規模が小さく、治りも早い。なによりも、今までは爆発後に急回復しても、500 円玉くらいの核のような患部が残り、ずーっとくすぶり続けるという状態でしたが、今回はその核部分がなく、全体的によくなってきています。

経験上、冬になると小康状態になりますが、2種の漢方処方を自分にあわせて飲み続ければ、この冬は回復モードを維持できるのではないかと思いつつ、かゆくても痛くても我慢できるので、どうか小康状態にならず、このまま順調に治っていってくれ〜と祈る秋なのでした。

 

↓2種の漢方処方。

左がこもった熱をとる処方。右が体力アップの処方。効果が真逆というだけあって色味も白と黒で真逆。

これをそれぞれ1時間くらい煎じてから朝晩の食前に飲む。

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