毎年冬はゴールデンウィークまでほぼ毎週末スキーに行きます。今シーズンのスキーが終わり、本当に冬が終わってしまったな、と思っていた5/15の夜、久しぶりに脚に違和感を感じます。すると夜中に例の合図が現れました。そう、劇的なカユミです。寝ているので半分無意識にバリバリとひっかきながら「キタキタ〜!朝が楽しみだ」と夢見心地です。起床すると、1か所はキレイに深くキズがついていました。「やった!これでこの部分は完治する」とルンルン気分で久しぶりにハイドロコロイドを貼付。予想どおりひっかいたところは数日で完治しました。
冬のスキーが終わったのと同じく、その日を境に皮膚にも春が来たのか、今までずっと小康状態だったのが嘘のように、夜中の劇的なカユミが少しずつ起こり始めました。毎回容赦なくひっかいてはハイドロコロイドを貼付。キズが治って肌も滑らかならそのまま完治、滑らかでなければ竹ガーゼで保護し、再び「劇的カユミXデイ」を待つ、という日々を過ごしました。もうこの頃には完治というトンネルの出口が見えていたし、どうやって対処すればよいかもわかっていたので気持ち的には超楽観的でした。
通院は4/30、5/28、6/25、7/20と月1ペース。その間に漢方処方は11種類103.5g(4月5月同じ)→6月は1種類増えて12種類104.5g(6月7月同じ)となりました。先生曰く「肌に栄養をつけてより治す力のある生薬を追加した」とのことでした。
先生のところにはいつも二人の研修医さんが月替りでいらっしゃっていました。7月にはかなりよくなっていたため「皮膚科を目指している研修医がいるので」ということで私が撮りためていたアトピー患部の写真を研修医の方にお見せしながら治っていく経緯を簡単に説明させていただきました。一番の峠だった「10/10の大噴火」のお話をすると先生は研修医の方に「これが漢方で言うところの毒を出すということです」と説明されていました。研修医の方の熱心に聞いてくださる姿を見て「どうかアトピー患者さんにステロイドだけしか出さない皮膚科医にはならないでくれ〜」と心の中で念じていました(笑)
5/17に久しぶりに起きた劇的かゆみのひっかき結果は「完治する合図のキレイなキズ」「完治しないダメなキズ」の両方が現れました。わかりやすいので両方紹介します。
下の写真はまだ完治しない「ダメなひっかき傷亅。汁が出るだけで肌は滑らかでなく、隆起してブツブツしている。
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ハイドロコロイド貼付してスライスチーズ状態
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傷は治って汁はなくなるが、赤いブツブツが残る。この状態だといつかまたかゆみXデイが訪れる。
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一方、下の写真はキズが治れば完治する「キレイに深く掘れたひっかき傷」
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ハイドロコロイド貼付して、きれいなスライスチーズ状態
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ひっかき後4日目。汁は止まり、傷は治りつつある。触ると肌は滑らか。
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ひっかき後9日目。薄い皮が剥がれだす。
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ひっかき後14日目。うっすら跡はあるが、完治。