毎月通院する漢方クリニックで処方してくれる漢方煎じ薬は普通の調剤薬局では扱いがないためクリニック近くの漢方薬局でいつも製剤してもらいます。
3/3に通院後、漢方薬局で煎じ薬をもらう際に、漢方専門の薬剤師さんに「ひっかいたほうが毒がとれて治るから外用薬は使わずバリバリひっかいてハイドロコロイド絆創膏で湿潤療法している」と伝えると、「漢方の排毒の考え方を理解しているなら『テンキュウ』を試してみたら」と言われました。
「『テンキュウ』って何ですか?」と聞くと、お灸の一種で、精製された小さな「もぐさ」を直接患部にのせて点火するもので漢字は「点灸」とのこと。
確かにひっかくのも焼くのも、わざと皮膚を傷つけて排毒させ、新陳代謝を促すという理屈は一緒だな、と納得しました。その薬剤師さんは妊娠中に逆子になってしまったときに点灸で逆子を直したとのこと。
「これはぜひやってみたい」と思い、友達の鍼灸師に点灸に使えるオススメのモグサ商品を聞き、取り寄せ。
早速やってみようと商品をあけると、約13✕7センチの極薄の板状に加工されたモグサが18✕28列に細か〜く切られ、一粒一粒は5✕3ミリ角程度の極小のモグサが整然と並んでいます。
その極小モグサを付属のピンセットでつまみ、指で撚って皮膚にのせやすい縦長の形にしてからかゆみがおきそうな違和感のある患部にのせます。モグサはハナクソサイズでフワフワとしているため、皮膚にのせるのがなかなかコツがいります。
そして、いざ点火。
線香でモグサのテッペンに火をつけると、0.5秒後には熱さを感じ、思わず「うぉーーー!!!!!」と叫んでしまいました。しかしその熱さも3秒くらいで終了。「これ以上ムリーー!!!」と思った瞬間、急速に終わる、という感じです。
そして何よりびっくりしたのは、その即効性。
患部にあった違和感がなくなり、じんわりと温かさが続き、ものすごく効果を感じます。奥に隠れているアトピーを熱で焼き出したような感覚です。点灸した皮膚は黄色くなり軽い火傷状態なのかな。しかしこの効き目はスゴイ!!
噴火中のアトピーには火に油を注ぐような感じになるので絶対に使わないほうがよいと思いますが、今の私のような奥にくすぶっているアトピー時期に点灸はぴったりだと思います。
私にとって、くすぶりアトピー期はひっかくことが治療ですが、もうひとつ「点灸」という武器ができました。これからは真夜中のひっかき手術とともに、昼間に点灸も施せば、隠れているアトピーをより早く排毒させることができるのではないかと期待に胸が膨らみます。
↓これが点灸に使った「御切もぐさ」
極薄の板状のモグサが極小に切られて入っています
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フワフワの極小モグサを指で撚る
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違和感のある患部にのっける
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線香でモグサのテッペンに点火
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モグサに火がつくとすぐにものすごい熱さを感じる
しかしピンポイントだし3秒くらいで終るので、我慢でき
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「もうムリーーー!!!!」と思った瞬間に燃えつきる。3秒くらいで終るので、我慢できる
↑燃え尽きた黒いモグサの左上にある黄色く丸い斑点が燃え尽きたモグサを取り除いた部分。
ちなみに使用した点灸用のモグサはこちらの品です。